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Armor plate series

SCENE 02

  2005年に発表されたiPod  shuffleを保護するために考案されたArmor plate for iPod shuffleを皮切りにArmor plate seriesはiPod photo、iPod nanoと展開されました。これらは設計者の方のブログで評判となり、「Armor plate for iPod shuffle」は量産化もされたお話。

Armor plate for iPod shuffle

iPod shuffle(初代)

  かつてAppleのMacintoshは、改造が盛んに行われていました。中でも2000年に発表されたPower Mac G4 Cubeは大人気で、CPUのクロックアップやグラフィックボードの放熱対策など様々なアレンジができました。そんなCubeユーザーのお客様より、ご依頼いただいたのが、2005年に発表されたiPod shuffleの保護プレートでした。
 
iPod shuffle

 
Armor plate for iPod shuffle

 iPod shuffleをサンドイッチ

 「Armor plate for iPod shuffle」は画像のように2枚の板と2つのブロックで構成されており(材料はA5052)、上部にはイヤホンジャックも入るようになっています。表面はフライス加工を施しました。「Armor plate for iPod shuffle」をお客様がブログで発表されたところ評判を呼び、製品化もされ、そのお手伝いもさせて頂きました。
 また、弊社ではないですが、チタンバージョンも製作されました。

 

Armor plate for iPod photo

iPod photo

  「Armor plate for iPod shuffle」に続き、製作したのはiPod Photoの保護ケースでした。iPod PhotoはiPodのカラー化されたはじめの製品で、このケースは満員電車の中でもつぶれないケースをコンセプトに設計されたものです。構成はケース、カバーの2点です。(材料はA5052)それぞれオール切削にて行いました。ケース、カバーの接点部分は切削痕がそれぞれ合うように4カ所をネジで留めて、あわせ加工で切削を行いました。
 
Armor plate for iPod photo

 
 Mac Fanにも掲載された「Armor plate for iPod photo」

 Mac Fanにも掲載された「Armor plate for iPod photo」

 こちらの「Armor plate for iPod photo」もお客様がブログで発表されたところ反響を呼び、海外のサイトなどでも紹介され、Mac Fanにも掲載されました。

 

Armor plate for iPod nano

Armor series 最強のA2024

  「Armor plate for iPod photo」に続き、製作したのはiPod nanoの保護ケースでした。iPod nanoはiPod miniの後継機で画面もカラーでコンパクトなサイズで人気がありました。残念ながら初代は充電式電池の事故発火などの問題でリコール対象の製品になってしまいました。
 「Armor plate for iPod nano」はA2024(超ジュラルミン)を使用しており、Armor series最強の逸品です。構造はiPod nano本体をはさみネジで留めるタイプです。前面のキャップスクリュー用ザグリがアクセントとなっています。液晶表示板、クイックホイールの窓はそれぞれR面取りの加工が施されています。この箇所はボールエンドミルで丁寧に加工されています。
 
Armor plate for iPod nano

 
2種類の「Armor plate for iPod nano」

 2種類の「Armor plate for iPod nano」

 写真向かって右のケースは前面にはネジはなく、四隅のコーナー、外周にR2が施されており、裏面から皿ネジで留める構造になっています。こちらもR部分の箇所はボールエンドミルで加工をしています。このケースは高級感たっぷりでした。 
 僕自身もiPod Shuffle、iPod nanoを持っていましたので、これらの製作には力が入り、反響も大きかったので、想い出のあるパーツです。